今の時代、クレジットカード1枚持っておくだけで人生が変わる、と言っても過言ではないです。例えば、海外旅行をするとき、夜中に出歩いてしまい、強盗に遭ってしまったとします。「そんなことあるはずない」そう思うかもしれませんが、この考え方は海外では通用しません。筆者も実際に体験しています(強盗に遭ったときの体験談はこちら)。強盗に遭い、無一文になったとしてもクレジットカードの「キャッシング」という機能を使えば、難を逃れることができます。
クレジットカード付帯のキャッシングとは?
クレジットカードには大きくわけて「ショッピング」と「キャッシング」という2つの使い方があります。ほとんどの多くの方はショッピングに使います。ショッピングは、最近だとインターネットショッピングでの支払いにとても便利になっています。もちろん、店頭でも使うことができます。
キャッシングはクレジットカード特有のサービスで、後払いでお金を引き落とすサービスです。イメージとしては、銀行口座からお金を引き落とすような感じです。ここでポイントになるのが、ただ単に“引き落としているような感じ”がしているだけ、ということ。あまりにもカンタンにお金を引き落とすことができてしまうため、自分の銀行口座のような扱いをしていると、のちのち大変な目にあってしまいます。実際にはクレジットカード会社から借り入れているという形になるので、キャッシングで借りたお金はのちのち返さなけえばならないものです。
クレジットカードのキャッシングは支払い能力以上にお金を借り入れることができてしまうため、返すことができない人が増え、現在、問題となっています。こういったトラブルに陥らないために、カード申込時にキャッシング機能を付帯させないようにしたり、また、キャッシング機能の限度額を下げるといった対策をしておきたいところ。キャッシングを付帯させない・限度額を下げるなどの対策を講じることで審査に通りやすくなることもあります。
キャッシングを利用した場合の返済方法とは?
キャッシングを利用したら、もちろん、返済をしなければなりません。返済は締め日の翌月に銀行から引き落とされる、というのが一般的です。引き落とし日は事前に決められていますので、その引き落とし日までに返済額分が銀行口座になければなりません。(手数料などは下で詳しく解説しています)
勝手に引き落とされますので、もし返済額分が銀行口座になければ「引き落としできませんでした」という旨のメールもしくは封筒、電話が届きます。封筒には一緒に振込用紙が同封されていますので、振込用紙とともに後日支払うことになります。このとき、振込手数料がかかりますので、そのようなことにならないように注意したいです。
また、返済を何度も繰り越していると当然のことながら利用停止の処分がくだされます。そしてブラックリスト入りとなり、新しくキャッシング付きのクレジットカードを作れなくなります。キャッシング機能が付帯していない場合でもクレジットカードが作れなくなる可能性が高いです。その他にも様々なローン商品の審査に悪影響を及ぼしてきます。
キャッシングを利用した場合の金利はどうなってるの?
キャッシングだと馴染みのある言葉になっていますが、難しく言えば、無担保の現金貸付になるので当然のことなら金利が発生します。金利はクレジットカード会社によって異なります。金利から借りた金額に応じた利息手数料を計算をすることができます。
この計算だと金利15.0%で1万円借り入れた場合、1日あたり4円の金利になりますので、30日後に引き落とされるのであれば4×30日=約120円の利息がかかることになります。「たった120円か」と思うかもしれませんが、そこが落とし穴です。1万円で利息手数料が約120円なら、10万円で約1,200円の利息手数料がかかります。60日での返済であれば約2,400円ともっと高くなってしまいます。当日中に返せるのであれば利息手数料はかからないことになりますが、キャッシング利用でそういう方は少ないでしょう・・。それならATMで預金引き出しをするはずですから。キャッシングは便利ですが、計画的に利用しなければなりません。
キャッシングの海外利用テクニック
ここまでお堅い話をしましたが、ここからは実践できるテクニックをご紹介します。海外は、日本以上のクレジットカード文化が根付いているというのはご存知ですよね?ただ、タクシーなどでは未だに現金で支払ったりすることが多いですから、海外旅行をしていてもいくらかの現地通貨が必要になってきます。
少し極端な話ですが、現地通貨をすべてスられてしまったとしましょう。そんなときに現地のATMからクレジットカードを使ってキャッシングを利用すれば、そのまま現地通貨を引き出すことができるので、カンタンに現地通貨を手に入れることができます。これをもっと上手に使うことで両替時にかかる手数料を節約できます。海外でキャッシングを利用するとそのまま現地通貨が出てくるということは、これ自体がもうすでに両替のようなシステムになっているわけです。
特筆すべきなのはキャッシングを利用したほうが両替手数料が安く済む可能性がある、ということ。例えば、国内で2万円を両替しようとした場合、手数料3%だとだいたい600円の両替手数料が必要になります。一方、海外でキャッシングを利用すれば、年利18%で同じ2万円を引き出した時、利息・手数料あわせて350円弱になるのです。倍とまでは言いませんが、キャッシングを利用すれば両替手数料をここまで節約できちゃうのです。もちろん、返済できる範囲内で行なうことが前提です。