クレジットカードは大きく分けると「年会費無料」と「年会費有料」の2タイプがあります。クレジットカードを1枚でも所有している方であればもちろんご存知のことだと思います。一般的にステータスが高いのは「年会費有料」というイメージがあるでしょう。事実、ゴールドカードなどは年会費無料というタイプは少なく、ほとんどが年会費有料となっています。(中には初年度無料で、翌年度も条件によっては無料というタイプもあります)年会費がかかるのはちょっとイヤ、なんて人が一般的には多いですが、ゴールドカードでも安いものだと年会費1,000円台ぐらいからのものもありますので、年会費有料というのはステータスが高いわけでもないのです。
さて、話を元に戻しましょう。質問は「年会費無料は審査が厳しいって本当?」というものでしたね?結論から言ってしまえば、年会費無料=審査が厳しい、は可能性としてなくはないです。
クレジットカード発行会社の身になって考えてみればすぐわかります。クレジットカード発行会社としては年会費無料のクレジットカードは発行の時点ですでに赤字となっています。発行手数料ですとか、審査に関わることを無料でやることになるわけですからね。そのため、年会費無料のクレジットカードは年収の多い方で利用が見込めそうな方を厳選して審査に通過させよう、という傾向がみられるわけです。これが年会費無料のクレジットカードは審査が厳しいと言われる所以です。年収の低い方になるとクレジットカードの利用があまり多くないわけですから、クレジットカード発行会社としてもずっと年会費無料で持たせておいても意味がなくなるわけですよね。
ここからはさらに突っ込んで見てみたいと思います。この話題で大きなポイントになっているのがクレジットカードの還元率というものです。還元率によって買い物をしたときに付与されるポイントが変わります。例えば、年会費無料なのに審査が甘いと噂されるクレジットカードに楽天カードがあります。楽天カードの場合、一般的な買い物の際は還元率1%となるので1,000円分購入した場合、10ポイント付与されます。利用者が多く、幅広く利用していただける、ということを見込んで楽天カードは還元率が高くなっています。楽天カードは通常還元率1%のところ、楽天市場で楽天カードを使って買い物をすると還元率が2%になるという仕組みになっているので、楽天カードを持っている人は必然的に楽天市場で購入する機会が増えます。楽天の場合、自社サイトの利用客増加を見込めるという点から「年会費無料」を実現しているのです。
年会費無料=厳しいという傾向はたしかにみられるのですが、“楽天市場”という大きなショッピングサイトを持っている楽天のようなクレジットカード発行会社に限っては年会費無料でも比較的審査が甘く、通過率が高くなっているんですね。
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