クレジットカードを使ったことがない、または、使い頻度が少ない方にとって「クレジットカードをお得に使う」という意味は理解できないかもしれません。しかし、利用頻度が高い方は全く逆で、クレジットカードは使えば使うほどポイントが貯まってお得!というポジティブなイメージを持たれています。クレジットカードを使うとポイントが貯まるというのはもはや常識ですが、ここではポイントが貯まる仕組みについて詳しく解説していきます。
ポイントが貯まるのはたくさん使ってもらいたいから
クレジットカードを使ってポイントが貯まるのは、クレジットカード発行会社がカードをたくさん使ってもらいたいという願いからです。「え?」と思われた方も多いはず。そもそも、クレジットカードを発行する会社はどのようにして利益を出しているのかがわかれば、クレジットカードをたくさん使ってもらいたい理由がみえてきます。
クレジットカード発行会社は「年会費」、そして、「加盟店手数料」というものを受け取ることで利益を出しています。
「年会費」については加入者数によって決まってきますので、加入者が増え続けない限り、収益性も見込めません。割合として年会費無料のクレジットカードが多いですから、年会費だけで利益をこれ以上出し続けることは難しいです。
ここでポイントになってくるのが「加盟店手数料」です。加盟店手数料とは、簡単に説明するとクレジットカードが使われたお店がクレジットカード会社に対して支払う手数料のことです。加盟店手数料によって利益を出し続けることができるため、クレジットカードの発行会社はカード所有者にバンバン利用してもらいたいと思っています。そこで、クレジットカードを使うことでポイントが貯まるという仕組みを作ったわけです。
手数料はお店が負担するわけですから、私たちは何も負担しなくて済みます。むしろ、クレジットカードのおかげで小銭をできるだけ使わないで済むなど会計がスムーズになるわけですし、私たちにとってはメリットでしかありません。
しかし、お店側としてはクレジットカードで支払われると加盟店手数料がかかるため、負担増になってしまうことから、日本ではまだカード社会が根付いていないと言われています。それでも、キャッシュレス生活の便利さが認識されはじめているため、今後はクレカ決済ができないお店は敬遠される傾向がより一層強まるでしょう。
ポイントは加盟店手数料によって設定される
なぜ、クレジットカードの発行会社によって受け取れるポイント(還元率)は異なってくるのでしょう。これは利用者獲得にかける努力の違いかもしれません。利用者獲得に躍起になっているクレカ発行会社はポイント(還元率)が高く設定されています。しかし、ポイントの上限はだいたい決まっています。
ここでまた「加盟店手数料」が関係してきます。加盟店手数料はクレジットカード会社の利益の大きな割合を占めていると説明してきました。クレジットカード会社も利益を出し続ける必要がありますから、加盟店手数料以上のポイントを付与されるわけはいきません。もっとわかりやすく言うと、「加盟店手数料−経費=ポイント付与の上限」というような構図になっています。
ただ、ここ最近は加盟店手数料が下落傾向にあると言われていますので、ポイント還元率はこれ以上上がることに期待できないと言われています。
現時点で、ポイント(還元率)が高いクレジットカード会社は、ポイント付与率を限界まで設定しているということがわかりますよね。いわば、薄利多売でやりくりしているようなものですから、ポイント付与率が高いクレジットカード会社は利用者の大きな味方といえます。私たちとしてはこれからもお得に安心してクレジットカードを使っていけるように、クレジットカードで支払える場面ではなるべくクレカ決済したいものです。