ここ日本でも徐々にクレジットカード文化が根付いてきています。インターネットショッピングサイトの利用普及に伴って所有/利用は以前より多くなっており、今後は実店舗で使う方も増えるでしょう。ある調査では7割以上がクレジットカードの利用目的はインターネットショッピングのみで、実店舗で使う人の割合は全体の2割程度しかいなかったようです。古いお店などでは未だにクレジットカードの使用ができなかったりして、完全にクレジットカード文化が根付くまではもう少し時間がかかりそうです。
一方、海外へ目を向けてみれば、どこもかしこもクレジットカード払いが一般的です。日本だと「コンビニでクレカ払いはどうなの?」と思われてしまいがちですが、海外、特に欧米ではどんなに少額の買い物でもクレカ払いで店員さんに嫌な顔をされることはありません。
クレジットカードを持っていると人目が変わる
なぜ、海外でクレジットカードの存在がここまで大きくなっているのかというと、大きな要因となっているのが、クレジットカードを持っている人=収入が安定している人=信頼度が高い、とみなされているからです。日本ではどうしてもクレカ決済は面倒だというイメージが伴いますが、本来、商売をする側としては、消費者は信頼度が高いほうが良いのに越したことはないはずですから、クレカ決済してもらったほうが信頼しやすいのです。事実、クレジット(Credit)という言葉は和訳すると「信頼」「信用」という意味になります。実に合理的な理由から海外ではクレカ払いが浸透したということがわかると思います。
信頼度が高くなるというのと少し似ているのですが、海外では日本以上に偽札が多く出回っていると言われているためクレカ払いのほうが安心して取引できる傾向が強いです。ドル札は20枚に1枚の割合で偽札、なんて定説があるぐらいですからね。実際に100ドル札の偽札が多いようで、アメリカだと小規模の店舗では100ドルを出しても拒否されることがあります。日本の銀行で両替した100ドル札をアメリカの銀行に入金しようとしたら「偽札」と判断され、拒否された、という実例もあります。
諸外国では「日本人は現金主義」ということがよく知られていて、そのせいで商品代金を騙されたり、またお金を巻き上げられる、なんてことが実例としてよくあります。もちろん、日本人に限ったことではなく、海外ではスリの多い国もとても多いですから、スリ防止のために現地をあまり持ち歩かないという人が多いです。そうなると必然的にクレジットカードを持つことになるんですよね。
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余談ですが・・以前こんなニュースがありました
ここからは余談となりますが、以前クレジットカードに関する驚きのニュースがありました。海外でクレジットカードが厳正なものとして扱われる、ということはここまでの話で分かったと思いますが、それがゆえの問題です。
日本では現在様々なデザインのクレジットカードが発行されていて、その中にアニメのキャラクターをデザインしたクレジットカードも多く発行されるようになっています。海外ではクレジットカード=厳正なもの、というイメージが染み付いているので、クレジットカードにアニメのキャラクターがデザインされている、なんてことは邪道だと考えたり、そもそもありえないと思っている人が多いのです。
そして、2013年にアメリカを旅行したある男性がアニメのキャラクターがデザインされたクレジットカードを利用し、詐欺の疑いで逮捕されたという事件が起こりました。偽装されたカードだと思われてしまったようです・・。後日、発行元の会社は逮捕されたしまった男性と賠償についての話し合いをしたそうですが、このようなことが実際に起こっているので無難なデザインのカードを選びたいですね。
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